暴走族彼氏


―病院。

結局あたしは無理やりにつれてこられた。

よく説明も聞かず、あたしは病院の廊下を、お母さんとお父さんの後をひたすら追いながら歩いている。


「ふぁ・・・ってか何で病院~?
 うちの親戚のばーちゃんもじーちゃんも、ピンピンしてるはずなんだけど・・・。」


と、そのとき・・・

「いっでーーーーーッ!!!!」


奥の病室から、この病院全体に響きわたるほどの、バカでかい叫び声が聞こえた。


なっ、何!?

でも、この声どっかで・・・。


―ガラッ

お父さんは、その声のする病室のドアを開けた。


えっ?ここ??