両想いになったあの日から。


下足室でユウトと別れて教室に入る。


「ナナ、おはよ」


「おはよ~」


相変わらず眠そうなナナ。
机で突っ伏しているナナにそっとクッキーを置いた。


「ナナ、これ食べてみて」

「んー?ってクッキーじゃん!」

「ナナ好きそうな味だったからおすそわけ♪」

そう言ってあげるとさっきまで眠そうだったのがウソみたいに起き上がった。


「おっ、いいもんあるじゃん」


美味しそうにクッキーを頬張るナナを半笑いに見ながらコウキが来た。


「さっきね、ミナがくれたの♪いいでしょ♪」


「ずるいわー」


クッキーを見せつけるように食べるナナ。
そのナナをみて自分のがないことに拗ねるコウキ。

小さい頃から変わらない感じが好き。