両想いになったあの日から。


「今日学校休みなの?」

頭の上で響く声で目を覚ました。

「ん…」

半笑いのお兄ちゃんが映ってゆっくりと時計に視線をずらした

「7時30分じゃん…」

「起きてちゃんと学校行けよ~」

手をひらひらと振って
部屋から出ていったお兄ちゃんの背中を追うように
部屋を出て急いで準備をした。

「ミナ!ユウトくん来てるよ!」

もうそんな焦らせなくていいじゃん…!

ユウトが来ることぐらいわかってるよ!

急いでリビングへ降りるとお母さんとユウトがコーヒーを飲んでいた。


「おまたせ!」


「「おそーーい」」


謝ってユウトと一緒に家を出る。