あの時間から放課後までの時間は早く進んで
ユウトと約束していたお出かけに行く時間になった。
「瀬川上手くいけばいいなぁ」
私の隣でそう言いながら歩いているユウトは
たまにみせる優しい顔は私が大好きになった優しい顔だった。
「ミナ、いつものお店行ってもいい?」
「うん、私最近行ってなかったし行こっか」
ユウトと一緒に出掛けるようになってから行くようになったお店は、ユウトの親友が働いているカフェでここから電車で2駅のとこ。
ユウトの親友だと紹介されたときは
少しびっくりしちゃうほどユウトとは真逆の人で、上手くお話できなかったんだけど今じゃ私も仲良くできている。
歩幅が違うせいかたまにユウトが斜め前を歩いているけど、私が斜め後ろに居ると気付くと少し歩くスピードを遅くして
また隣に並んでくれる。
そんなちょっとした優しさも好き…
「ミナ、聞いてる?」
「あっ、ごめん!なになに?」
ユウトを意識しすぎて話を聞いてなかった…
笑いながらもう1度話し始め
そうしているうちにお店に着いた。
