両想いになったあの日から。


机の中からケータイを出してすぐユウトから返信が来た。


『よかったじゃん』


たった一言だけど画面の向こうで微笑んでいるのかなって思っちゃった。


「ケータイみてニヤニヤすんなって」


そう言われて思わず口元を隠した。


「変な子になるとこだった」


「もうなってるから安心しろ」


そう笑いながら言い返してきたコウキに仕返しをしようと立ち上がったとき
クラスの子が走って教室に入ってきた。


「ミナちゃんミナちゃん!ナナちゃんが告られてるよ!!」


「うそぉ!?」


聞いてないし、ナナからそんな話聞いてないし!


クラスの子に連れられて静かにその場所まで行った。


「相手の男子誰か知ってる?」


「知ってたらよかったんだけど、残念ながら知らない」


本当に初めて見たんじゃないかってぐらい知らない。
その子と盗み見していると後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。


「なに、探偵ごっこでもしてんの?」


「ユウト!!」


朝ぶりにユウトに合ってドキドキする…

ってそんな場合じゃないか。