「ミナ?どうしたボーっとして」
「ううん、なんでもないよ」
覗き込んできたコウキの顔に少しドキッとする。
小さい頃はあんなに可愛かったのに
いつの間にかカッコよくなってて
ナナと2人で写真を見比べることもあった。
「いいかー、来月修学旅行だから宿泊グループと行動グループ考えといて」
先生はそう言って教室を出ていった。
ユウトに席替えして3人で固まれたことをメッセージで送った。
休み時間になるまで10分。
ユウトの返信を待つ時間はいつも長い。
ナナがトイレに行っている間にコウキと2人で修学旅行の話をする
「修学旅行、男女別だっけ?」
「まぁ宿泊は別だろうけど行動は一緒でもいいだろ?」
「ユウトも一緒がいいんだけどなぁ…」
2人でどうすればユウトと一緒に行動ができるのか考える。
でも、絶対他クラスと一緒のグループになれない。
「ユウトにも相談してみる。今日出かけるついでに」
「うん、頼むわ」
そうしているうちにチャイムが鳴って10分休みになった。
