「ありがとうございます。」

正直、まだ、頭が混乱している。
一条財閥の令嬢なんて
私につとまるのだろうか。
たしかに母からは礼儀の事についてかなり教え込まれてきた。
ピアノやバレエもやった。
でも、それは奈々もやっていたから
お母さんが一緒にやりなさいって事だと思ってた。
でも、違うんだ…。
お母さんはこうなる事が分かっていたのかな…?