好きなのに…

「ほら、もう時間でしょ?」

「会場で待ってるから。」

「あのさ、美香いきなりで悪いんだけど
友人のスピーチやってくれないかな?」

「どうしても、美香にやってもらいたいの…」

奈々はすごく申し訳なさそうに言う

「もちろんだよ。」

奈々の友人としてスピーチができるなんて
こんな光栄な事はない。