病室に入ってきたのは、
理玖だった。
見間違い、何度そう思いたかったか…

なんで?どうして?

「お前…」
「どうしたの?まさか、お見舞い?
肺炎ぐらいで、大袈裟だなー」
とりあえず、無理矢理笑ってみせる。
私今上手く笑えてる?
明るい自分でいられてる?
癌なんか感じさせないぐらい元気でいられてる?

「もう、やめろよ…」
「なにを?」
いやだ、ききたくない。
「なにをやめるの?幼馴染?」
怖い…
でも…
「いいよ。私は、いつでもやめる。
だから、もう出ていって。」
「違う。」
なにが違うの?怖いよ。