「そっか。じゃあ落ち着いて、1個ずつものを整理してみよう?ほら、私の膝にひとつずつ物を出していって?」



そう言って、一緒に受験票を探してくれた。



結局受験票は中学校のパンフレットに挟まっているのが見つかった。


「良かった……あの、ありがとうございます!」

すごい勢いで頭を下げた私を見て、ふふ、と笑いながら

「いいのよ。困った時はお互い様でしょう?
それに、今日貴女が受験する中学校、私の通う中学校なの。一緒に通える事祈ってるわ。受験頑張ってね」


そう言って微笑み、ちょうど着いた駅で降りていった。



誰もがその美しさに魅了され、しばらく動けないでいた。




そして見事受験に受かり、ゆり様と同じ中学校に通った。



入学式の日、前日からゆり様を探そうと意気込んでいたが、わざわざ探す必要などなかった。



式場に入ると百合様は生徒会席でかなりの存在感を放っていて。


式が終わり、教室に行く頃にはかなり噂になっていた。


私はそこで初めてゆり様の名前と、ファンクラブの存在を知り、即入会したのだ。





それ以来、ゆり様を追い続けている。




百合様は私の人生の目標点とし、

高校もゆり様を追いかけ勉強を頑張ってこの高校にきた。



百合様を超えるその時まで、
____________私はゆり様を追い続ける。





side とある生徒 end