ぱちっと目が合った。 宮村 日向くん… 同じ学年で違うクラスだけど、周りの女の子が通り過ぎる度に騒ぐから何となく顔と名前を覚えていた。 「こっ、こんばんは…」 お兄ちゃんに小突かれて私が慌てて挨拶をすると 宮村くんはふっと笑って目を細めた。 お姉さんと似てる… 「こんばんは」 宮村くんは軽く会釈をしてくれて、私も慌ててぺこっと頭を下げた。