彼女は前の席にいた。
後ろから見える彼女は立派でかつ鮮やかだった。
すると、プリントを先生が配り、後ろにまわしてと言われると、彼女は振り返り俺の方を見た。
惚れた。
彼女の目に惚れた。
彼女の可愛い顔に惚れた。
彼女と目が合うなりすぐプリントを渡され前を向いてしまったが、彼女の美しい顔は俺の記憶には離れなかった。
...俺は一目惚れをしたのか?...
〝...彼女に〟
その日はそれで終わってしまったが、俺は今日以降彼女の顔が頭から離れられなくなってしまった。