わたしの胸を見た愛与は、驚いたように目を見張っていた。




案の定な反応。





多分、こんなことになるんだろうなって、頭の中でわかってた。





だって、




大好きだった泰希でさえ、言葉を失ったんだもん。





知り合って間もない愛与はもっとビックリしただろうな。





でも……、





愛与は色んな女の子を相手してたから、




もしかしたら、わたしも……なんて淡く期待してしまった。




何か言いたげに、ブラウスを押さえるわたしを見つめる愛与の顔。





……そんな申し訳なさそうな顔しないで。





大丈夫……。





その反応、泰希のときで免疫が出来てるから。






「真雪っ! どうしたの?」




階段を駆け降りた先に、知海が居た。




何でもない、って首を振ったわたしに、





「嘘っ。……泣きそうな顔してる」