「何それ? 誘ってんの?」







二つに結んでいた髪を引かれてバランスを崩したら、愛与の顔が近くにあった。





艶めかしく余裕たっぷりの愛与がわたしを見つめている。





これは、




わたしが望んでいた展開になろうとしてるの?




誰かに、この体を受け入れてもらえたら……、





きっと、去年受けた心の傷は消える……。




愛与なら、





……愛与なら委ねても良いよ?





受け入れてくれるなら、




誰だって良い……。




「愛与、わたしが誘ったら……受け入れてくれる?」




それが愛与なら、




わたしは嬉しい。