一目惚れだった。

彼女がコーヒーを注ぐ姿はとても画になった。

この店の娘なのだろうか。マスターと彼女の2人で店を切り盛りしているようだ。

彼女がコーヒーを注ぎ終えると、軽く会釈をしてカウンターへ戻って行った。

課題のことなんてすっかり忘れていた。

目の前のコーヒーを飲みながら少しだけ運命を信じてみた。

そうしているともう18時。
さすがに長居しすぎた。

会計を済ませて店を出る。

「また来よう」

来たい理由ができたから。