愛咲輝月、13歳。3年の先輩に恋してます。卓球部に入っていた時に会った先輩。
「輝月、おはよう!」
彼女の名は糸井瑞葵(いといみずき)。私の唯一の友人。
「おはよぉー」
いつものように挨拶して席に座る。
「あー授業だるいわー笑」
そう言っている彼女はいつも成績は上位。私への皮肉だろうか。

授業が終わり、私は鞄を背負った。
「輝月、一緒に帰ろー!」
私達は薄らと積もる雪道を歩き出した。私達はバス通学。バス停に向かった。
「いるよー」
瑞葵は小さな声で言った。そこには私の好きな人、笠原智也(かさはらともや)がいた。
バクバクと心臓が鳴り出す。
何故、私の横の彼女は笑っているのか。