チュンチュン…

「ん、眩し……ふぁーあ、昨日は一睡も出来なかったよ…陽介くんが、あんな事言うから…。」

ホントにびっくりした。急にカッコよくて優しい男の子に可愛いなんて言われたら意識するでしょ……。
もう昨日から陽介くんの事しか考えてない。

…………ん?待って、ちょっとストップ!!これじゃあ私が陽介くんの事好きみたいな感じになってる!! 好き、じゃないよね?ううん、違う。

もう遅い、気づいてしまったんだ。

「私、陽介くんの事が好き、なのか。」

あぁ、その答えにたどり着いてしまった。私はあと少ししか生きられないのに。でも、私のこの思いは、陽介くんを困らせるだけなんだ。

でも、陽介くんは私が好きになった人だ。陽介くんと両思いにならなくても良い。それでも良いから、

「陽介くんの隣にいたい……っ」

神様、どうか欲張りな私を許してください。

ーーコンコン

え、誰…?ていうかヤバっ、涙拭かなきゃ!!

「は、はーい!」

ガラガラッ

「え……?」

「みーれいっ!!久しぶりー!!」

少し天然がかかったふんわりとした髪の毛に、ぱっちり二重の目、白い肌、ピンク色の薄い唇。

そこには私の幼い頃からの親友、美波が居た。