二人は隣同士の保育器で眠っていた。

「抱っこされますか?」

「いいんですか?」

「はい。こっちがお姉ちゃん。こっちが妹さん」

新生児科の先生は順番に抱かせてくれた。

「可愛い」

私は独り言のように呟いた。