「おい!俺の事忘れてない?」




「あ、忘れてた。ごめんごめん。」




「お前な。」




私が存在を忘れてたコイツは、黒川瑠衣。




家が隣でちっちゃい頃からの仲良し。




まぁ、世にいう幼なじみってやつ。




みんなに優しくて、外見も良くて。




結構モテるんだ。




幼なじみがモテてるって、なんか、嬉しい。



「そろそろ行かないと遅刻するよ?
おい。聞いてんのか?」




「え、あ、うん。って、やば!」




「だからさっきから言ってんだろーが」




すみません、聞いてませんでした。