「私が酷い渡し方をしちゃったから大事な作家先生の機嫌を最大限に損ねてしまったと思うんです……」
満は謝罪理由を簡潔に述べた。
“なんてことをしてくれたんだ!”とお冷の一杯でも顔面に受け止める覚悟はできている。
身を固めて珠子の言葉を待った。
最終判決を待つ罪人の気分だ。
浴びせるのであればできるだけ早くしてほしい。
そんな満の表情を見て珠子はクスクスと笑った。
「満ちゃんがどんなプレゼントの渡し方をしたのかは知らないけれど、謝る必要なんてどこにもないわ。むしろ、お礼を言わせて欲しいぐらい」
「え……?」
意外な判決に満の表情は間抜けなものになってしまう。
文句のひとつも言われても礼など言われる理由はないはずだった。



