いつの間にか奏と大和も絢子のことを妹のように接するようになり、四人でいる時は末っ子の彼女がいつも輪の中心にいた。
それで良かった。
それが自分たちらしい付き合い方だった。
その関係に変化が起きたのが奏と大和が大学を卒業した頃から。
絢子は学生として勉強やクラブ活動に追われる日々。
大和は跡取りとして高津書房で働き、奏も作家として本格的に収入を得るようになった。
奏の才能にいち早く気付いたのが他の誰でもない雪乃だ。
成功を一番喜んだのも雪乃。
仕事の成功と反比例するように雪乃との時間は着実に減っていく。
最も淋しい想いをしたのも多分雪乃だった。
雪乃の愛情をずっと傍で感じていたかった。
雪乃を永遠に守っていきたかった。
決意はダイヤの指輪とともに――…



