「え、なんでいるん。」

「あれ、言うてなかったっけ。」





冷静な龍が答えた。





「あ、初めましてー紺野と言いますー」





呑気に志乃ちゃんに挨拶する紺ちゃんは
さっきまで新藤さんがおった席に座る。






「紺ちゃん来るなんて聞いてないねんけど。」

「忘れてた。
新藤さんにちょうど会えへんかったなぁ。」

「ん?だれ?」

「あー斗の好きな子!」

「あぁ!俺も一目見たかったわぁ。」





勝手に話が進められている。
別に今更隠す必要もないけど。





「紺ちゃん今日は仕事やったん?」

「そー!朝は釣り行ってんけどー。
あたり悪かったわぁ。」

「また釣り行ったん!さすがに行きすぎやで!」






どうでもいいことを話していると
志乃ちゃんの携帯が鳴った。