「そんな喜んでくれるなんて
思わなかった....」




質問攻めをする私に志乃がパッと顔を上げる。
なんだか泣きそうな顔をして。




「なんでなんで!
嬉しいに決まってるじゃん!」




悩みがあるなら聞きたいし
一緒に共有したい。


そう言う私に
志乃はさらに眉を下げた。




「まこさ、無理してない?
その、、、彼氏ができた私に引いてないかなって....」




志乃はアイドルとの恋愛に
悩んでいるのではない。


照れているわけでもない。




「引くわけないじゃんー!
自分のことのように嬉しいよ!?」





あまりに必死な私に
ようやく笑顔を見せた。





「良かった...ほんとはね、
報告するのが怖かったの。」





そう言ってハーブティーを一口飲んだ。