新しい環境に新しい職場。


出来るだけ女性が多い職場を選んだ。


そこで出来た同期。
綺麗で可愛くて礼儀を忘れない子。


それが志乃だった。


2年目に入った時、
この子になら話せるかもしれない。


そう思った。


話を聞いた志乃は優しく抱きしめてくれた。


”私が守るよ”
そう言ってくれた。


男性が絡むとしきりに警戒する私に
志乃は毎回言ってくれた。



”これは仕事”



その言葉だけで
どんなことも乗り越えてこれた。


志乃のおかげでたくさんの景色を見れた。


龍くんや小森くんにも出会えた。


彼女のおかげで
私は私らしく生きてこれた。


そんな時に出会った紺さん。


初めて恋をして初めて守りたいと思った。


大事にしたい。
この人はきっと普通の男の人じゃない。


そう思ったから。
全て受け入れてくれるんじゃないかって


根拠のない思いがあったから話したんだよ。


ねぇ、紺さん。
私はあなたにとって
ちゃんと女の子でいれるかな?