みんなの悩みは私にとって
悩みたいぐらいのことで


いつも作り笑いを浮かべていた。


高校3年の夏。
進路を決める時期。


母親に連れられて病院に来ていた。


検査結果は異常なし。
摘出してから1ヶ月ごとに
細かく検査をする必要があったから。


そしてその帰り道、進路の話になった。


正直私は実家を出たかった。


当然両親は反対。


駄々をこねることもなく
地元の大学に進学。


大学に行ってからの私は
少しずつではあるが笑えるようになった。


バイトも始め
自分なりに楽しく過ごす方法を見つけていた。