「志乃さんにも協力してもらってな?」




親友の名前に少し顔を上げる。




「斗やメンバーにもな、協力してもらってん。」




「ほんまはもっともっと早く
会いに行くべきやったけど


俺は冬が良かった。

約束守られへんかったあの時を取り戻すために
どうしても冬が良かった。」





もう今となっては
ムービーを見てようが無かろうが
どうでもいい。


なんで来てくれたとかどうでもいい。


隣でこうして話せてることが嬉しいから。


だから






「ほんまにずっとずっっっと、ごめんな。
それから、


来てくれてありがとうな、まこちゃん。」






たくさんのごめんと
それよりもたくさんのありがとうを
精一杯の笑顔で伝えた。