「でも本人無意識やからなー」

「何が無意識?」

「俺らのポスター見てるの、無意識やねん。」




そんなことあるかって思うけど
ほんまらしい。


無意識で見上げてるなら
それもそれですごいけど、


彼女の生活の中に
入り込めてることが嬉しかった。





「あ、紺ちゃんにも送っておいてあげるな!」





そう言って斗は俺にも写メを送ってくれた。






「.....いや、俺半目やないかい!」

「ええやん!一応ツーショットやで!」






確かに半目でこっちを見る俺の後ろには彼女。


ツーショットって言ってもいいのか
分からんほどの写メやけど
俺はちゃっかり保存した。





「いや、見すぎやろ!」





久々の彼女の姿。


みんなが俺の家に集まってからも
頻繁に写真フォルダを開く俺に
斗が突っ込むのは言うまでもなかった。