幸福論

そしたらほんの数日で
コーデ案が俺に渡された。


その早さにもびっくりしたし
これを彼女が考えたんかって思うと
なんか余計に凄さが増した気がする。


見ると前回みたいにいくつもある中から
選ぶわけじゃなくて


1枚だけが封筒の中に入ってた。


その1枚は
あんまり服のことを知らん俺でも
あ、めっちゃかっこいい、って思うコーデで


それと同時に
似合うかな?とか
俺に着こなせるかなって不安が押し寄せる。





「これね、あえてモデルのサイズとか
タイプとか何も伝えずに組んでもらったの。」

「へぇ..............」

「.........これってどういうことか分かる?」




見入っていた顔を志乃さんに向ける。