それからがむしゃらに働いて
どんどん仕事ももらえるようになって


俺なりに少しでも君の目に入るように
俺のことを忘れへんようにって


街でポスターやらを見かける機会も増えた。


あの時、志乃さんは確かに言った。
君は今でも俺を好きやって。


でも、あれ実は嘘なんちゃうかな、
って思う時、正直あった。


なんならほぼ毎日思ってたんちゃうかなぁ。


だってなんの連絡もないんやもん。


今思えば自分からしたらよかったやん、
って話なんやけど。


俺はほんまにいっつも逃げてばっかりやから。