幸福論

「まこも来たかったでしょ!」

「はぁ〜?そんなことないし!」

「また〜!強がらなくていいのに。」




志乃にはお見通しのようだけど。


素直になると決めたあの夜から
私は隠すのをやめた。


やめたからって紺さんと会えるわけではないけれど
またいつか、自分の気持ちが落ち着いた時
湖に行けたらって思う。


釣りに行って
また釣り人としての紺さんに会って


釣り友達としてでもいい。
それでもまた会えるなら
私は湖に行ける日が来るまで待とうって
思ったんだ。



お互い明日頑張ろうねと声をかければ
まこ、明日は特別な日になるよ。
と返ってくる。



ヒルズを出た私達は駅に向かい
それぞれの明日を迎えるために別れた。