幸福論

泣いている私に気付いていない静哉が
飲み物を取りに行くがてら
パソコンを覗いてきた。




「うわ、めっちゃかっこええ!
この人と仕事してんの?」




誰から見てもかっこいいその彼。


”静哉、この人あなたの友達になった人だよ。”


そう言いたいのに涙が邪魔して
言葉にできない。


丁寧に1枚1枚の彼を見て
残った最後の写真。


大きく画面に開かなくたって分かる。


遠くからでも分かるぐらいキラキラしてる。


私が夏に街で見上げた彼と同じ


最後の1枚の彼は
私の大好きな最高の笑顔だった。


その顔は独り占めしたいほどに輝いていて


私の記憶の中から
消えることがなかった彼の笑顔は
2年経った今でもちっとも変わらない。