幸福論

「あ、ほんと?
でもなんで日本のブランドなのに
海外の人をわざわざ起用するんだろうね。」

「まぁー日本人ぽい外国人だからじゃない?」

「どゆこと」





他愛もない話をしながら着いたカフェ。
寒い寒いと中に入る。
通されたのはなぜか個室。


2人で食事の時には珍しい。


でも個室の方が
長い間過ごすには都合もよくて


志乃と二人夕方までカフェで過ごした。





「ねぇ、志乃。
なんでさっきあんなこと聞いたの?」

「.............え」





そろそろ帰る空気になった時
ずっと気になってたことを聞く。





「珍しくない?
だってずっと話題に上がることなんて
なかったじゃん。」

「うーんまぁそうだね。
ただなんか、なんとなく気になっただけだよ。」




志乃は私と目が合わないまま
答えた。