残りの仕事を終え、
帰宅したらさっきの資料を取り出す。


”あくまで秋冬モデルだからね”


志乃の言葉を思い出しながら
組み立てていく。


ていうか、
モデルの身長もタイプも知らないのに
決めるも何もないよね。


と思い連絡すると
”適当でいいよ!”
なんて返ってくる。



こんなにも適当でいいものなのか。
こうなれば完全に私に好みでしかない。


適当とは言われたものの
そういうわけにはいかず


結局深夜3時を過ぎるまで考えた。


次の日志乃に提出すると
あまりの早さにびっくりされた。


と共に
”じゃあ今回はこれでいくね!サンキュー!”


って返し。


彼女こんな適当人間だっけと思いつつも
失敗したところも見たことがないし
このコーデにも自信がある。


軽く受け流して自分の仕事に戻った。


そういう私は人の仕事をしてる場合じゃない。


後期プロモートが始まった今、大忙しである。


午後からの打ち合わせに向けて
パソコンを叩いた。