全部話し終わった時にな、


そんな恋ごときで
仕事おろそかにするなよ。

一人の女ごときで
グループの雰囲気悪くするなよ。

正直そんな言葉が返ってくると思ってた。


でもな、圭太はさすがやな。


俺の肩に手を置いてな、




「諦める必要あるん?」



って言ってん。



びっくりした。
仮にも忙しいこの時期に


いい歳した男2人が
1人の子のことで揉めてるねんで?


仕事にも身が入らず
いつもどこか遠く見て


あんまり笑わんくなった俺に


そんな優しい言葉をかけてくれてん。


それからやなぁ。
なんとなく何が自分を苦しめてたのかに
気付くことが出来た。