斗との距離がなかなか縮まらんかった時。


あれはもう半年ぐらい前になるんかなぁ。


忘れようとすればするほど
自分が苦しくなって。


斗も全然話してくれへんしで
正直色々と参ってた。


大好きな釣りも行かんくなって
何もする気になれんくて
休みの日はずっと家におった。


そんな空っぽの俺を
見かねた圭太が声をかけてくれてん。


飯に誘ってくれて
最初こそ何も聞いて来んかったけど
ずっとそばにおってくれた。


3回ぐらい2人で飯行った時かなぁ。
俺勇気出して相談してん。


好きな子がおったこと。
それは今でも変わらんのに何もできん事。
斗のこと。


誰にも話した事なかったけど
初めて圭太に相談した。


時間はかかったけど
自分の中にあるものを全部出した。


黙って聞いてくれてた。