ベッドに入り最後に開いた
彼とのトーク画面。


この写真の中の笑顔までもが
嘘なんだろうか。
そんなことさえ考えてしまう。


全て終わり。


一度もやり取りすることのなかったトークを消し、
たった1人の、初めて私の携帯に加わった
彼の存在を消した。


唯一残るのはあの日の夕日。
この写真には嘘なんてないような気がして。


なんの罪もない彼の送ってくれた夕空は
消すことが出来なかった。


待ち受け画面に残る
夕空は相変わらず、綺麗なまま。