幸福論

「まこ、一回1人でやってみる?」

「1人で....ですか?」

「今回の。1人でプロモートやってみる?」

「..................えぇ!?」

「もうそろそろいいんじゃない?
信頼も得てるし、3年目はちょーっと早い気もするけど、
しっかりやってくれそうだって佐伯と話してたのよ。」

「佐伯さん....ですか?」






佐伯さんは同じくチーフを務める先輩。
今まさに志乃とタッグを組んでいる。





「そろそろ2人も巣立たせようかって
2人で話してたのよ。
どう?やってくれる?」

「もちろんです!責任を持ってやらせて頂きます!」

「ふふ。期待してるわよ。」






そう言って笹上さんは私の肩に手を乗せた。






こんなに体の深くから嬉しくて、
どう表現したらいいかも分からない感情は
初めてだった。


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