ふと、志乃のことが気になり
チラリと視線を外すと、
彼女もまた上司と挨拶周りをしていた。


今日の主役であるデザイナーと
パーティー目前にしてようやく会えたのだろう。


志乃の前に立つモデルの関係者らしき人が
しきりに頭を下げているのが見えた。





「それでは後ほど。」





デザイナーさん、小森さんと別れた私は
笹上さんに連れられて戻ってきた。


ここで私は笹上さんから
予想もしなかったことを言い渡される。