それからしばらくしても来んくて。



本気で帰ろかなって思った時に
視線を感じて隣を見ると
彼女の方と目が合った。



やばい!
咄嗟にそう思った俺は
急いで目を逸らしキャップを深く被り直した。





今思えば
俺のことに気づいてるはずもなかったのになぁ。





「これがロクマル記念日の子との
出会いやねん。」

「へぇ、なんかロマンチックやな」