当時の私はまだ5歳だった。
親同士のつながりもあって隣の家の
伊藤 光輝(いとう こうき)くんとなかよくしていた。
みんなは光輝くんをこうちゃんと呼ぶ
いつの間にか私もこうちゃんと呼ぶようになっていた。
私が泣いた時こうちゃんはいつも私の隣にいてくれた。困った時は助けてくれた。

でも……私が小学6年生になる時にこうちゃんは私の前から姿を消した。
たった1枚の手紙を残して。