「ひとつ目の条件は、高校を指定させてもらう」
それは私も覚悟していたから、もちろん素直に頷く。
「ふたつ目は、美紅の専属執事を用意したのだが……その執事と、高校では恋人のフリをして通ってもらう」
「うん……え?」
勢いあまって頷いてしまったけれど、少し……というか、だいぶその言葉に引っかかるものがあった。
「専属執事に恋人のフリ……って?」
すぐに理解できないのは、多分私の理解不足のせい。
そのため、何度も頭の中でお父さんの言葉を繰り返すけれど、いまいち掴めない。
「とりあえず、後日また専属執事を紹介する。
その執事と恋人のフリをするのなら、普通の高校に通ってもいい。
どうする?」
だけど、それを受け入れなければ、私は普通の高校生活を送れない。



