「ですが、私だけはそのような男たちとは違います。
私はお嬢様を決して裏切りません、私の中で主はお嬢様であり、お嬢様のお申し付けにすべて従います」
真っ直ぐ見つめられ、目がそらせなくなる。
「だからどうか、信じるのはこの私だけにしてください。他の男の言うことはすべて信じてはなりません」
拓人が私の目の前で、片膝を床について跪く。
「お嬢様に私の全てを捧げます。
今一度、私はお嬢様の目の前で、忠誠を誓います」
この人は、本気だ。
今の言葉も、さっきの言葉も全部。
本当に私に対し、忠誠を誓ってくれた。
拓人は私を裏切らないと、彼の目を見たらわかる。
だったら私も……。
「私も、そんな拓人に全信頼を置きたいと思う」
拓人を、信じるんだと。



