甘い執事の思うがまま。




「……恐れ入ります」

拓人は私の言葉に対し、嬉しそうに笑って頭を下げた。


やっぱり律儀な人。

それから私は、宿題を再びやり始め、残り二問だったからすぐに終わった。


「よしっ、今日の分の宿題は完璧だ」
「さすがお嬢様です」

「じゃあ、少し休憩する」


私は立ち上がり、ベッドにダイブした。
うつ伏せになり、体を伸ばす。



こうやって横になるのは本当にリラックスでき、体もスッキリする。


「んーっ、疲れたぁ」
「本日もお疲れ様です」

拓人が頭を軽く下げる。


「拓人も疲れてないの?立ったままで大丈夫?」

「お心遣い、感謝致します。
ですがどうか、私のことはお気になさらないでください」


今思ったけれど、私ばっか毎日ゆっくりしていて、拓人が休憩することなんてない。