甘い執事の思うがまま。







放課後。


「朝、廊下で話していたのは美紅の友達?」


帰りの車に揺られながら、拓人に朝のことを質問された私。


「うん、そうだよ!
楓ちゃんと津田くん、どっちもいい人なの」

「……そっか」

「でも拓人、どうして朝あんなことしたの?
もう少しでバレるところだったよ」


「ごめんね、お弁当渡すの忘れてたから急いで行ったんだ。もっとうまく嘘ついたら良かったな」


拓人が申し訳なさそうに眉を下げるから、きつく言えなくなる。


「まあ、誰だって忘れることがあるもんね、仕方ないよ」

「美紅……美紅は本当に優しいね」
「私より拓人のほうが断然優しいよ」


みんなが慕うくらい、相当優しさで溢れているのだ。