“神崎グループ”とは、規模の大きい会社たちをひとつに束ねているとんでもなく大きなグループである。
そのトップに立つのが神崎 龍(かんざき りゅう)社長。
そして拓人の苗字も“神崎”。
もしこれが現実だったとしたら、拓人は───
「これでわかっただろう?
何でも自分の思い通りにはいかないって」
拓人は一回否定せず、智さんに笑いかける。
その笑みがどこか怖い。
「君はこれからどうなるかわからないけど、ちゃんと親孝行したほうがいいよ?」
言葉を失う智さんに対し、拓人は終始笑顔で。
「君がこれからも不真面目に生きて、親の会社に泥塗るんだったらその時は容赦しないかは覚えておいて」
最後の脅しは静かで落ち着いていたものだったから、余計に怖く思えた───



