「っ、智!今すぐその手を離しなさい!
自分が何をしているのかわかっているのか!?」
「は、親父ちょうどよか…」
「早く離しなさいと言ってるだろう!?」
どうやら部屋に入ってきたのは智さんのお父さんだったけれど、何やら焦っていて。
拓人の胸ぐらを掴む手を無理矢理引き剥がした。
かと思えば突然智さんのお父さんな土下座をし始めた。
「本当に申し訳ございません、うちのバカ息子がとんでもない無礼を働いてしまい…」
「親父、何やってんだよ。こいつは」
「智も早く謝るんだ!相手は“神崎グループ”の次期社長を担うご子息だぞ!?」
「……え」
思わず言葉を失い、咄嗟に自分の手で口元を覆う。
今智さんのお父さんはなんて言った…?



