甘い執事の思うがまま。




けれどこんな生活が毎日続くとなれば泣きそうになる。


「まっ、お前顔はいいし今回は黙っててやるよ。でもあそこの執事はクビだ」

「そ、れは…」

「けど安心すればいい。
もうあの執事に顔見せできねぇこと、してやるから」


そう言って私の目の前で止まった智さんは、勢いよく私をベッドへ押し倒してきた。

嫌な予感がする。


「智さん、待っ…」

「口答えすんな、抵抗すんな。
その時点でここの家は終わり。

賢いお嬢様ならどうするべきかわかるよな?」

「……っ」


涙が目に浮かぶけれど、溢れるのは必死で耐える。

ダメ、ここで泣いたら。
ここで屈してしまえば終わりだ。


「おっ、案外泣かねぇんだ?
偉いなお前」

なぜか褒められるけれど悔しい気持ちでいっぱいになる。