「また美紅とクレープ食べたい、プリクラ撮りたい。
見てよ津田、かわいい美紅のプリクラを」
「何回も見た、まじ何十回も見せられた身にもなれ」
「そ、そうだよ楓ちゃん、恥ずかしいよ…!」
あの日以降、なぜかクラスメイトに私と撮ったプリクラ見せびらかす楓ちゃん。
それが恥ずかしくて何度も止めるのだけれど、楓ちゃんは辞めてくれず。
私の変な顔がクラスに広まるだけだ。
「だって美紅と撮る最初で最後のプリクラになるかもしれないんだよ?あー悲しいよ美紅」
「楓ちゃん…」
「でもごめんね、怖い思いさせて。
美紅は本当に男に狙われやすいんだね」
「いや、あの…そんなことは…」
拓人にも言われたけれど、男の人に狙われやすいとはどういうことだろうか。
考えてもわかるはずはなく、その前に休み時間が終わるチャイムが鳴った。



