それからお風呂に入り、今日はもう遅いため何もせずに寝ることにした。


ベッドに横になった私のそばには拓人がいて、ぎゅっと左手を握ってくれている。

それに安心した私はすぐ眠りにつくことができた。



「俺のかわいい美紅、今日は“怖い思い”させてごめんね。だけどもう大丈夫だよ、美紅は俺のものだから」


常夜灯の光だけが部屋を照らす中、拓人がそう言って笑ったのを私は知らない───