「あー、美紅が嬉しそう。
そんなかわいく笑って」
「ふふっ、だって嬉しいんだもん。
楓ちゃんとのプリクラ」
頬が緩む中、プリクラを財布の中にしまう。
その後はゲームセンターの中にある機械で遊んでいた。
中でも“クレーンゲーム”という機械には驚いた。
単純な操作なのに、賞品を手に入れるのがこんなにも難しいだなんて。
よくできているし、私自身すごく楽しめた。
楓ちゃんとふたりで笑い合いながらゲームセンターで遊んだ後は、少しショッピングをして。
拓人と約束していた午後七時は本当に一瞬でやってきた。
「あー、楽しかった!
また遊ぼうね、美紅」
「うん…!今日は本当にありがとう」
拓人は迎えにきてくれ、今もすぐそばで待機しているようで。
楓ちゃんとは現地解散だった。



